松原正明

木々設計室

閑静な住宅街の一角にある個性的なマンションに、木々設計室はあります。打ち合わせ室に並ぶのは、スタイリッシュな家具や照明器具。テーブルの上にはお手製の燻製ハム、オフィスにはアコースティックギター。松原正明さんがつくる、味わい深い家が垣間見えるようです。

松原正明
福島県白河市生まれ。東京電機大学工学部建築学科卒業後、設計事務所勤務を経て1986年松原正明建築設計室開設。住まいの環境デザインアワード2008環境デザイン優秀賞、2017年埼玉建築文化賞事務所店舗部門最優秀賞。2019年、木々設計室に改称。

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日常を快適に暮らせる家を設計したい

1986年に独立、自身の設計事務所を開設して33年目になります。住宅を中心に、別荘も多く設計してきました。また、薪ストーブのある家をこれまでに40軒以上手掛けています。家は見た目だけでなく、中に入って五感で受ける感覚、身を置いたときの心地よさが大事です。穏やかな光が入り涼しい風を感じ、陽だまりが暖かく床の固さが気持ちよい。そんな、日常を快適に暮らせる家を設計したいと思っています。

外とのつながり方を大事にする

心地よい空間づくりのために、外とのつながり方を大事にしています。住宅を建てるのに同じ土地はなく、隣家や道路との関係、方位などから土地の特性を見極めながら、四季を感じられるように設計しています。そして、家を外とつなげるには、窓の取り方が鍵となります。光を取り入れ、風が通り、気に入った景色が見えるように窓の配置や大きさを決めていくことが大切です。家に使う素材は、床はムクの木、壁は漆喰がほとんどで、天井は部屋の大きさや金額に応じてバランスを見ながら採用します。昔から使われている材料は、時間の経過で味わいが増しますし、メンテナンスがしやすいものです。

想像を膨らませて打ち合わせを

設計では、周辺環境に加えて、ご要望を伺うシートに書いていただいた内容や、会話の内容も交えて考えます。「こんな家がいい」という具体的な要望よりは、どういう暮らしをしたいかをお伝えください。「朝食を外で食べたい」といった言葉が、設計のヒントになるものです。最初の提案ではフリーハンドでプランニングした図面と、100分の1の模型をつくってお見せします。それをもとにやり取りしながら、詳細を決めていくという流れです。「ここに座ったら、どういう景色が見えるだろう?」とイメージしながら打ち合わせを楽しんでください。